日常、俺と嫁。 #12
2013.01.02 Wednesday
1月2日(水曜)、午前7時、晴れ
元旦の夜。振り袖姿で三つ指ついた嫁を前に、俺の理性は
須弥山の頂の先、遥かな蒼穹を突破し乳海の彼方へ消えた。
姫始め。
即ち1年の始めに、柔らかく炊いた米を食すことである。
それはそれは柔らかく、毎年ながら美味であった。
そして気が付いたら、俺達は翌日の朝を迎えていたのだ。
「なんだか…気恥ずかしいですね」
あずさは頬を紅に染めた表情で俺を見つめていた。
…まぁな。いつものことなのに、こうした特別な節目では
妙に意識してしまう。なんでだろう。
「私の場合は、嬉しいんだと思います。頭で認識するのが
追いつかないような、そんな嬉しさ」
…そうか、そういうことなのかも知れないな。特別な日の
特別な関係、それは、非日常的な感覚なのかも知れないな。
「ふふっ、あなた」
…なんだい、あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた…くすくす」
あずさ…ははっ。
「今年もよろしくお願いします、あなた」
…こちらこそよろしく、あずさ。
俺たちは再び、強く抱き合った。
7年目の、お正月。年々、あずさの存在は俺の中で大きく
なって行く。そうして俺は人間として成長していく。
あずさ、27歳。
腰まで届く長く美しく艶やかな黒髪と抜群すぎるスタイル
を維持し続けているのは、本当に心から賞賛したいと思う。
その美は色あせず、神々しいオーラすらまとうあずさは、
間違いなく女神だ。アルテミスも嫉妬し、アフロディーテも
恐れおののくであろう、美の権化。
少なくとも、俺に取っては、それこそがこの世の真理だ。
そんな、シルマリルですら単なる石ころに見えるであろう
至高の宝が、俺の抱擁を受け入れている。凄まじい歓喜だ。
…ありがとう、あずさ。愛してるよ。心の底から。
元旦の夜。振り袖姿で三つ指ついた嫁を前に、俺の理性は
須弥山の頂の先、遥かな蒼穹を突破し乳海の彼方へ消えた。
姫始め。
即ち1年の始めに、柔らかく炊いた米を食すことである。
それはそれは柔らかく、毎年ながら美味であった。
そして気が付いたら、俺達は翌日の朝を迎えていたのだ。
「なんだか…気恥ずかしいですね」
あずさは頬を紅に染めた表情で俺を見つめていた。
…まぁな。いつものことなのに、こうした特別な節目では
妙に意識してしまう。なんでだろう。
「私の場合は、嬉しいんだと思います。頭で認識するのが
追いつかないような、そんな嬉しさ」
…そうか、そういうことなのかも知れないな。特別な日の
特別な関係、それは、非日常的な感覚なのかも知れないな。
「ふふっ、あなた」
…なんだい、あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた」
あずさ。
「あなた…くすくす」
あずさ…ははっ。
「今年もよろしくお願いします、あなた」
…こちらこそよろしく、あずさ。
俺たちは再び、強く抱き合った。
7年目の、お正月。年々、あずさの存在は俺の中で大きく
なって行く。そうして俺は人間として成長していく。
あずさ、27歳。
腰まで届く長く美しく艶やかな黒髪と抜群すぎるスタイル
を維持し続けているのは、本当に心から賞賛したいと思う。
その美は色あせず、神々しいオーラすらまとうあずさは、
間違いなく女神だ。アルテミスも嫉妬し、アフロディーテも
恐れおののくであろう、美の権化。
少なくとも、俺に取っては、それこそがこの世の真理だ。
そんな、シルマリルですら単なる石ころに見えるであろう
至高の宝が、俺の抱擁を受け入れている。凄まじい歓喜だ。
…ありがとう、あずさ。愛してるよ。心の底から。