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チャンプ的脳内おっきage♪ #48

Brexit成立確定に寄せて

EU加盟によりヨーロッパ各国との通行の自由を獲得したことで、イギリスは人種や文化(culture)の多様化に直面した。それは文化交流の活性化を意味し、相互理解や芸術(arts)の深化、多様な教育機会の創出、社会の叡智における成熟を大きく促進する機会であるはずだった。しかしそれは同時に、旧来の自国民の雇用危機を招き、関税撤廃による物価や物流の不透明性を増大し、格差の拡大とそれによる不満分子の増加に伴う治安の低下およびテロリストの入国を懸念させ、そして何よりイギリス人をイギリス人たらしめていた古き良き社会通念や古来より守ってきた伝統(tradition)の不可逆的な希薄化・変質を招く不安をも孕んだのは確かである。

最後の伝統というものに着目した場合、結局のところ、イギリス人はユーロ離脱を選択することでイギリスの伝統と思われる何かを守ったかのように見える。

硬直化し、融通が効かなくなり、そのため保護が必要なまでに脆弱化した狭量な文化の形態を、我々は「伝統」と呼ぶのかも知れない。勿論伝統を名乗るものの中には変容を受け入れて、根本的精神のみ受け継ぎながらソフトウェアを時代に適正化し、常に新しい文化として新生していくものもある。しかし、どうやらそうした方向性を是とするのに、個々の真のリベラリストはさておいて、イギリス社会は全体として成熟しきってはいなかったようである。中国のような領土問題を争う侵略国家を隣居に持たないだけに、イギリスの多様性社会へのハードルは日本より低かったように見えるのだが、どうやら雇用・経済・格差・治安という壁だけでも十分なほど高過ぎたようだ。
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