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SessionDigest#1(12/23/06)(前)┃Rv'Lct┃(次)
SessionDigest#3(01/13/06)>
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2007年1月13日に行われた、レヴォラコントセッションの
ダイジェストです。大まかな冒険背景や冒険の経過、モンスターの
データなどを記載します。
ってか、ほとんどシナリオ用に作ったものからのコピペだから、
意外に時間かからなかった♪
<PC>
むらさき氏:ヴァリーフィラネー
→前回に引き続き登場、アランジファロッド・オルファスの野伏
で癒し手の素質を持つ冷静キャラで半陰陽というネタっぷり。
エンジェル氏:レイチェル・ブランゼ
→こちらも前回に引き続き登場、服蒐集フェチの女剣士。避ける
壁としての身軽さは健在。
らば氏:ケフロファーナ(ケファ)
→前回のカメララ同様、マエズロス・ラソミナス。こちらは咒符
を使う。最終手段は敵味方関係なしの制御できない核爆弾?
ko1氏:ディシャーヤ
→4本腕の蛇人間アンギスの曲刀使い。最大でターン5回攻撃は
まさに圧巻。防御力にも優れる完全無欠の戦士・・・だった。
kengo氏:ヴォルフガング・ヴィルヘルム・フォン・ローゼンベルグシュタイン・ノイバウテン
→滅亡したシェリー王国の姫君、ミューシャ・マ・シェリーに忠誠
を誓った元騎士。ちなみに、姫君を何故か「ゴシプリたん」と
呼んでいる。長い間行方不明の姫君を探して三千里、だが未だ
報われない。両手剣を振り回す戦士であると同時に、癒し手の
素質を持つ。以下、ヴォルフと記載する。
<友情出演>
ちぇんちぇん氏
→途中まで観客&ツッコミ役でした♪
カルーア氏
→サブマスター的役割を担い、モンスターの血も涙も無いダイス
の出目を乱発しては「ちょwwwカノレーアさぁ〜ん・・・」
とプレイヤーたちに睨まれる損な役回りでした^^;
<大まかな背景>
スタート地点は前回同様ギスライの町。東北の脅威は健在、また
ドレンの町を脅かす水中の化け物も健在。ノーラス山地の魔獣も、
未解決である。
錬金術師のライリー爺さんが、エリクサー研究に使う貴重な薬草
を採取するよう依頼。薬草は「真珠草」と呼ばれメルーの森北部、
水のある岩場などで散見される。冒険者たちはサンプルを渡され、
サンプルよりもサイズの大きなもののみ採取するように言われる。
真珠草1本持ち帰るごとに定額のお金が払われる。真珠草の栽培は
以前やってみたが失敗したとのこと。
真珠草は、真珠のような乳白色の胚珠(子種)を花のように葉が
取り囲んでいるような形をしている。
依頼期間は2週間。
<用意された導入>
季節は春になったばかりで、外は相変わらず肌寒い。しかし今、
冒険者達は寒さとは無縁の場所で一時の安楽にくつろいでいる。
レンガで造られた頑丈な建物の一階、整然と並べられた木の机や
椅子の列。場を支配する温かい空気は燃え盛る大きな暖炉から流れ
出している。
午後、少し高い位置に作られた窓の列から柔らかい光が差込む。
城塞都市ギスライの町、冒険者ギルドが運営する酒場、暖炉の前に
置かれた大テーブルで、意気投合した君たち5人の冒険者は互いの
冒険談を語ったり、依頼でも受けようかと相談したりしていた。
→この導入を語る前に、前回セッションに参加した冒険者に前回の
様子を語らせていた。これが「互いの冒険談を〜」という部分に
かかっていたり。
<酒場の中>
酒場の中には君たち以外に酒場の主@ファイザーのおやっさん、
そして給仕をしている看板娘のターニャ(魅力13)しかいない。
飛びぬけて美人というわけでは無いが、そのへんのエロ中年の目を
引くには充分な容姿である。これが、元冒険者の、筋骨隆々とした
髭面の、あのいかついファイザーのおやっさんの娘だと言うから、
世の中全くわからないものだ。
時間は、午後。開店直後の酒場、人が少ないのも当然である。
それで暇が出来たのか、ターニャが君たちに話しかけてくる。
(あらかじめ用意されたターニャの台詞)
「みんな、おつかれさま。こ〜んな時間に休んでいるってことは、
何か冒険が終わったばかりなのかい?」
「駄目じゃん!・・・え、仕事が無いって?そりゃあまずいねぇ。
昨日ウチ冒険者達で大繁盛してさぁ、めぼしい依頼、全部取られ
ちゃってるよ。ほら、今街がオークに狙われてるからかき入れ時
だと思われてるのかねぇ、最近見ない顔が多いんだよ」
「ねぇ親父ぃ〜、今もうなんも依頼残ってないよね?」
(あらかじめ用意されたファイザーの台詞)
「そんなことはないぞ。一つだけ、残ってるんだ。大した依頼じゃ
なさそうなんだが、しかし人数が必要でな。やることは単純で、
大して儲けられそうでもないのに、5〜6人よこせと来ている。
そりゃ誰もやりたがらないだろうなぁ。だが、人助けだと思って
やってみてくれないか?俺が世話になった人なんだ」
(冒険を受けない場合は受けてくれるまで拝み倒すw)
「そうか、受けてくれるか。ならば依頼主のいる場所までの案内図
を渡すから、早速行って話しを聞いてやってくれ」
→冒険者の酒場で冒険者が仕事を欲しがるのは当然。それにしても
ターニャの台詞に「煽りキター」って反応されるとはw
<錬金術師ライリーと咒符使いナディア>
ギスライの街、港に近い一角。
冒険者の依頼主、錬金術師ライリーの経営するエリクサー屋だ。
その隣りには咒符使いナディアの店があったりするよ。咒符使い、
ケファの馴染みの咒符屋だ。咒符に使う紙以外にもナディアの術が
込められた咒符も売っていたりする。
エリクサー屋は大変狭く、門をくぐるとすぐカウンターがある。
店の一角に、大きくシェリー王国の紋章が入った壁掛けがある。
それに気付くかどうか、ヴォルフに判定をさせる。
→プレイでは、見事に成功。
ライリー爺さんは、滅亡する前のシェリー王国では、王宮付きの
錬金術師だった。
(以下、用意されたライリーの台詞)
「おお、あなたはもしや、シェリー王国の王宮騎士、ヴォルry殿
ではありませぬか!」
「残念ながら、姫の行方はこの爺めにも判りませぬ。かつての王家
の者達も一体生きているものやら、死んでいるものやら・・・」
「今は何をされていらっしゃるのですか」
「(現状を告げられたら)そうですか・・・これは大変恐縮ですが
この爺めの願いを聞いてはくださりませぬか」
→エリクサーはいずれも高額で、買う者はいなかった。ケファは、
隣りの咒符屋へ。ナディアと仲良くして、いくつか咒符を交換、
回復や雷撃の咒符ゲット。これが後々役に立った。
<道中>
一行は早速出発、数日かけてメルーの森北部へ向かう。
道中、ランダムエンカウンターとしてダイスを振らせる。ここで
ディシャーヤが用意された野良敵の中で最強のものを引いたw
思えば、これ、フラグだったのかもなぁ・・・。
魔獣ガド(Gado)
(エルフ語で「噛み付くもの(Biter)」)
体力:19 瞬発:19 身体:19 瞬発移動力:6.6
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:4.125
知力: 3 精神:12 頭脳: 8 基本致傷力
HP: 190 MP:12 FP:19 振り:3D+1 突き:2D−1
よけ:7 耐斬り:30 受動防御:3
うけ:− 耐刺し:30 大きさ:1
とめ:− 耐叩き:30 重さ:150kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
牙撃、切り/2D−3 フルパワー噛み付き、切り/3D−1(受け止め不可)
大きな牙と剣のような歯が並ぶ大きな口、それを開けた状態では
下あごから上あごまで高さ2メートル。それ以外は、まるで、縦に
長い楕円形の毛球。それが飛び跳ねながら、高速で迫り来る。開け
放たれた口の奥に見えるのは、筆舌に難い、身の毛もよだつほどの
おぞましい地獄絵図。それは恐怖そのもの。オーク語で「噛み付く
もの」の意味を持つ、その名も、魔獣ガド。初見の場合は、全員、
恐怖判定をどうぞ。
→コイツ相手に、ディシャーヤとケファが恐怖に駆られるw
が、何とか被害を最小限に倒すことが出来た。ケファはこれ以降
毛もくじゃらなのが駄目な人にw
ガドとの戦いが終わって、暫く先へ進むと森からエルフの一行が
出てきて森の中がアンデッドだらけだと知らせる。彼らはフーラン
の集落から来た森のパトロール隊とのこと。
この後、PC達は森の中に入る。
そこで、またもエンカウント。ゾンビやスケルトンの群が襲撃を
掛けてくるが、いずれも弱く、相手にならなかった。ディシャーヤ
はスケルトンを1ターンで粉砕する強さを発揮する。
スケルトン
体力: 9 瞬発: 9 身体: 9 瞬発移動力:4.2
敏捷:12 感覚:12 反応:12 継続移動力:2.625
知力: − 精神: − 頭脳: − 基本致傷力
HP:90 MP: − FP: − 振り:1D−1 突き:1D−2
よけ: 6 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 8 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:30kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
「刺し」ダメージボーナス無しのダメージ−2、「叩き」ダメージ2倍
粗悪なノーマル・ソード(両刃)
HP75、切り/1D−1、刺し/1D−2、レベル12
ゾンビ
体力:11 瞬発:11 身体:11 瞬発移動力:4
敏捷: 9 感覚: 9 反応: 9 継続移動力:2.5
知力: − 精神: − 頭脳: − 基本致傷力
HP: 160 MP: − FP: − 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ: 4 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 6 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:70kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
炎による攻撃は防護点を無視する・・・って防護点無いし!w
ゾンビパンチ、叩き/1D−3 ゾンビ噛み付き、切り/1D−3
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
2度のエンカウントを乗り越え一行無事真珠草の生えるエリアに
到着する。森の中、小川がその間を流れるゴツゴツとした岩場だ。
こうして採取開始するわけだが、岩場での3日目、事件は起きる。
<ナスターシャ・マ・シェリー>
とある岩場の上に生える真珠草を見つけて、それを目指していた
一行だが、そこに忽然と一人、黒衣の女性が現れて、それを摘んで
いく。ちなみにその女性の周りには武装したスケルトンが3体。
近寄れば、ヴォルフはすぐに彼女がゴシプリたんと顔が似ている
ことに気付く。一目見て別人だと判るのは、彼女がミューシャより
かなり豊満でエロい肉体をしているから。容貌に20CP使用して
いるほどの「誰からみても凄い美人」である。だが、魅力値は9、
即ちキツイ印象を与えるタイプ。それはその目付きや仕草なのか、
それとも特殊な雰囲気(ネクロマンサーが纏っているような)か。
しかし同時に、どことなく高貴な雰囲気もある。
(あらかじめ用意されたこの謎の女性の台詞)
「わらわは通りすがりのネクロマンサーじゃ。そなたたちは?」
「それで、このような辺鄙な土地に、何を求めて来たのじゃ?」
「そうか、それは、難儀なことじゃ脳。しかし、わらわも真珠草を
必要としているのじゃ。それに今そなたたちが踏んでいるのは、
このわらわの“国土”ぞ」
(ミューシャのことについて言及された場合)
「ミューシャ?ほう、何ゆえわらわの姪を知っておるのじゃ?」
(ヴォルフの素性を知った場合)
「わらわの名は、ナスターシャ・マ・シェリー。王宮騎士のそなた
であれば、わらわの二つ名を聞いたことくらいはあるじゃろう。
“忌み子”のナスターシャを、な」
「なんと、知らぬと申すか。まぁ、昔のことじゃ、無理もないか。
ミューシャですら、わらわを記憶に残しているかどうか・・・」
(真珠草を何故ツンデレ・・・じゃなくて摘んでいるのか)
「わらわが真珠草を求めているのは、ミューシャがためぞ。だが、
これ以上は教えられぬ。協力してくれると申すなら別だが、な」
「誰の依頼で、如何なる目的で真珠草を求めているのか、教えては
くれぬか」
「なんと!?あの王宮付きの錬金術師、ライリー殿とな?もしや、
わらわと同じ目的か?それはそれで、善きことぞな」
(交渉次第で言わせる言葉)
「まぁ、よいわ。わらわも、皆が思うような邪悪な輩ではないわ。
ミューシャを探してくれているそなたに免じて、我が領内を自由
に歩き回り、真珠草を持ち去るが良いぞ。ただし、余り若い芽は
摘まないでおくれ。それと、我が僕どもに遭遇したら、遠慮なく
叩き潰して貰っても結構じゃ。スケちゃんやゾンちゃんごとき、
いくらでも作りなおせるゆえ。特にそこなアンギスに取っては、
むしろその方が好都合なのではないかえ?」
(ナスターシャの設定)
→ナスターシャは、ダンジョンマスターとネクロマンサーの素質を
持つため忌み嫌われ、兄である国王・イライジャによって殺され
そうになり、哀れんだ家臣よりシェリー王国から逃されている。
→ナスターシャはたまたま流れ着いたこの地にて、捜し求めていた
真珠草を見つけたので、ここに自らの住まうダンジョンを築き、
“国土”とした。
→周囲への害意は無いとのこと。ただ、扱うもの(=アンデッド)
が忌み嫌われているため誤解を受けやすいことを自覚している。
「だからこそ、このような辺鄙な場所で、一人寂しく生きておるの
じゃ。理解出来るか?数十年も孤独に生きて、それでいて、人を
恨まぬわらわの思い・・・?まぁ、よいわ」
→アンデッドどもは特に命令を与えていない状態ならば、魔力温存
ということで、制御していない。ただし“国土”(=彼女の魔力
の影響圏内)から出ることもない。
→前回のセッションで登場したノーラス山地の炎の魔獣は、彼女の
魔力暴走で制御出来なくなった魔獣である。厄介払いとばかりに
ノーラス山地に封印した。
<PCが敵対的な行動を取った場合>
彼女は溜息ををついて、森の中へと消えてゆくぞなもし。
「好きにせよ。わらわには、そなたらを相手にするつもりはない」
PCが追うなら、アンデッドが立ちふさがり、PCをまく。今度、
真珠草を集めている間、アンデッド襲撃が絶え間なく続く予定で、
ナスターシャのエネミーフラグが立ちます。
ナスターシャの登場は困惑を生んだが、前回参加のPCを中心に
「メルーの森を取り巻く邪気」の伏線が理解された模様で、一行は
かなり警戒しつつナスターシャを観察する・・・が、直情径行型の
ディシャーヤや好奇心の強いケファ、堂々としたヴォルフなど隠密
に向かない面々に活躍(?)で、すぐに気付かれる。
で、話し合いの結果、特にヴォルフ殿が忠誠心を見せ付けたのも
手伝い、ナスターシャとは融和、友好の方向に。
う〜ん、GMとしては「ネクロマンサー」という触れ込みに対し
もう少し激しい反応が返ってくるかと思いきや、いささか拍子抜け
でしたねw
・・・これは、やはりアンデッドの恐怖感を演出しきれなかった
GMの落ち度。あと、割と早々に「ゾンちゃんスケちゃん」なんて
言葉を出しちゃったのが緊張感台無しにwwwww
しかし、このナスターシャ、口調も含め、カナーリクォリティー
のナイスなNPCへと成長していくなんて、シナリオ作成時は全く
思いもしませんでした。
つーか、彼女の口調、癖になるwwwww
しかも場合によっては多少ツンデレテイストも入るしw
・・・で、結局一行はナスターシャの許しを得て真珠草を採取。
疲労するのを覚悟で必死に探すと結果がしょぼく、逆に温存しつつ
気軽に探すと結構収穫があるという楽しいダイス結果があったり。
で、数日間探し回ってそれなりに集まり、一行は帰ることに。
当然、このまま帰すGMではありませんw
(最終日の依頼)
ナスターシャが青ざめた顔で、再びPCの前に現れる。
「申し訳ないのじゃが、何卒そなたたちの助力を乞いたい・・・。
不覚にも、またわらわの魔力が暴走したのじゃが・・・此度は、
おまけに、我が封印を受け付けないのじゃ。こうなったら、退治
するほか無いのじゃが、奴は我がアンデッドどもを寄せ付けず、
わらわの力では歯が立たぬのじゃ。勿論タダでとは言わぬ、この
通りじゃ、助けては下さらぬか」
→ノーラス山地に封印した魔獣と同じ種類のものを召喚して失敗、
今度は封印出来ずに暴走、召還主に牙を剥いたというのが真相。
→魔獣はナスターシャを追って来ており、PCたちが逃げない限り
エンカウントは必至。
→ちなみに、ナスターシャはスケルトン1体を伴って出現、そして
そのスケルトンはバスケット一杯のパンを持ってくる。食糧難の
PTへの差し入れ。
「そ、その・・・わらわが焼いたのじゃが、なにぶんこういうのは
不慣れなもので、口に合うかどうか・・・こんなので良ければ、
差し入れじゃ、好きなだけ持って行くがよいぞ」
・・・この頼みを、PC達は、受けた。
そしてナスターシャの(多少ありがた迷惑っぽいがw)援護魔法
をバックに、彼らは出現した魔物を相手に勇敢に戦った。
そして・・・。
魔獣フレル・ガイザス(Flel Gaidhas)
(エルフ語で「炎の獣(Flame Beast)」)
体力:40 瞬発:21 身体:31 瞬発移動力:12(計算値+5)
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:8.75(計算値+2)
知力: 4 精神:14 頭脳: 4 基本致傷力
HP:1000 MP:14 FP:40 振り:4D−1 突き:2D
よけ: 7 耐斬り:30 受動防御:3
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:2
とめ: − 耐叩き:30 重さ:300kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
全身が炎に包まれているため、距離1・格で直接攻撃した者に1D−1のダメージ
HPが4分の1以下になると距離2の攻撃者にも同様のダメージを与える
1ターンで2回攻撃、鉤爪、または噛み付き:2D−2の「切り」、レベル14
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
炎を吐く:3D、扇形5ヘクス、効果範囲6メートル
*)このセッションで現れた個体は召喚時のファンブルが影響し、
HPが0になった時点で存在を維持出来なくなり、崩れ去って
しまう。当然ながら通常はHPがマイナス400以下になって
から死亡判定を開始し、絶対死はマイナス2000となる。
全身を炎に包まれた巨大な双頭の獅子。極めて獰猛、その動きは
素早く、鋭い爪と牙を持ち、更に炎を吐く。数多ある魔獣の中でも
フレル・ガイザスはかなり危険な部類で、勇者クラスのパーティー
でも決して容易に倒せる相手ではない。
今回は召喚時のファンブルの影響で持ち前のしぶとさを出せず、
100CPキャラ5名プラス援護魔法オンリーのNPCによるPT
でも何とか倒せたのだが、これが野生のフレル・ガイザスであれば
全滅していてもおかしくは無かった。
・・・そう、彼らは勝ったのだ。
しかし、相手は不完全とはいえ、上級魔獣。
ただでは、すまなかった。
彼らはヴォルフとディシャーヤという二人の戦士を前面に配し、
万全の体制で魔獣を迎え撃った。
真っ先に戦士たちへ身を躍らせるフレル・ガイザス。
ターン2回攻撃が襲い掛かるも、果敢にそれを交わし、ヴォルフ
の両手剣が、ディシャーヤの3回攻撃が、ヴァリーの弩が、ケファ
の魔法が、レイチェルの矢は炎で燃え尽きたが・・・ナスターシャ
の援護が、ダイスを転がす音とともに卓上を飛び交う。
しかし、魔獣のセルフバーニングは極めて凶悪だった。
確実にダメージを受け続ける近接のディシャーヤ。
急激に減りゆく彼の生命力を、ヴァリーの回復術が辛うじて繋ぎ
留める。その窮地を見て、レイチェルが前に躍り出て、避ける壁役
として魔獣の注意を引こうとする。しかし、魔獣はヴォルフに攻撃
の照準を定め、繰り返される爪撃の多くは回避されるも、少しずつ
騎士に手傷を負わせて行く。
それでも、攻勢のパーティーは着実に魔獣を弱らせて行った。
中でも、ケファの使う氷の咒符は魔獣に対して効果抜群。
また、レイチェルが意を決して放った剣の一突きが片方の頭の目
を潰し、事実上その頭を無力化させることに成功するなど、流れは
完全にパーティーの方にあった。
行けるか・・・?
しかし、手負いの魔獣は怒りをたぎらせ・・・。
魔獣を包む炎が、一層激しさを増した。
武器のリーチを活かし、距離を取って戦っていたヴォルフだが、
彼にもセルフバーニングが効果を及ぼすようになったのだ。
魔獣の攻撃力が上昇した、ということである。
この事態に直面し、本来攻撃役だったヴォルフが、回復術の使用
を余儀なくされた。
パーティーが、守勢に回ってしまった。
ケファの咒符のストックがどんどん減っていく。
レイチェルも、セルフバーニングの牽制に、攻めあぐねる。
刻々と過ぎる時間、じりじりと減り行くFP(=疲労点)。
そこで。
ディシャーヤが、己の喝采願望が命じるまま、防御すら捨てて、
全力5回攻撃に出た。
そう、賭け、である。
それに合わせるように、ナスターシャが<倍速>をディシャーヤ
に掛ける。乾坤一擲、大ダメージが狙いであれば、その後何が待つ
かを考えず、とにかく、その場の最大効率を求める、そんな意志が
ディシャーヤに宿る。
そして、賭けは成功した。
大打撃を受ける魔獣。
だが、5回攻撃とは即ち、5回セルフバーニングを受けるという
ことである。
しかし、痛みに構わず、倍速によるターン2回行動を活かして、
更に5回、魔獣に痛撃を喰わせるアンギスの若き戦士。
その代償はーーーーー命、だった。
遂に、ディシャーヤの身体が限界を迎えた。
そして、生きるか、死ぬか、その瀬戸際でのダイスロール。
即ち「死亡判定」。
ディシャーヤの中の人が、16を振った。
・・・犠牲者が、出た。
全力を出しきった後、崩れ落ちる多腕の蛇人。
だが、魔獣は、未だに動いていた。
咄嗟にレイチェルが身を魔獣の前に投げ出し、パーティーが体勢
を立て直す時間を稼ぐ。
ディシャーヤが倒れ、ケファの咒符が底を突いた今、この魔獣に
有効打を与えられるのはヴォルフの両手剣のみである。だが、彼も
度重なるバックファイアーに傷つき、ヴァリーによる必死の回復を
待つ必要があったのだ。
レイチェルは魔獣の爪撃を華麗にかわして行ったが、とうとう、
魔獣の前脚に捕らえられ、自由を封じられた。
そのまま、炎が吐きかけられる。
軌道が多少逸れて、辛うじて一命を取り留めたレイチェルだが、
自慢の服は焼かれ、全身に火傷を負い、見るも無残な姿になる。
そのまま組み敷かれ、大地に縫い付けられるレイチェル。
圧し掛かる300kgの体重、絶えず肌を舐める炎の舌。
彼女は、死の淵に立った。
遠のきそうになる意識を奇跡的に保ちながら、しかし、それでも
下から剣で斬り付けるレイチェル。
ケファが、とうとう「最後の咒符」を引っ張り出した。
敵味方どこに落ちるか判らない、最後の破壊咒符である。
「なげるよ?なげちゃうよ?」
そう言って、彼女は咒符を手に握った。
その瞬間。
ヴォルフの大剣が魔獣を深々と切り裂きーーーーー。
不完全な召喚により本来不安定な状態にあった魔獣は、遂に存在
を保つことが出来なくなり、雲散霧消した。
彼らは、辛うじて勝利したのである。
・・・だが、死んだ者は、還って来ない。
レイチェルは奇跡的に、辛うじて生き残ったが・・・。
ディシャーヤが、帰らぬ人となった。
戦闘終了後、パーティーは回復モードに。己の生命力すら削って
回復術を使い続けるヴァリーの献身的な努力もあり、何とか全ての
傷ついた者のHPがプラスに。
ナスターシャは、己の実力を省みない無茶な召喚を反省している
様子。で、なにやらディシャーヤの死体に向かってゴニョゴニョ。
・・・アンデッド・ディシャーヤが誕生♪
ってなわけで、アンギスゾンビですw
ディシャーヤの能力値にゾンビ補正をかけたものとして扱う。
ゾンビ・ディシャーヤ
体力:13 瞬発:13 身体:13 瞬発移動力:4.8−3=1.8
敏捷:11 感覚:12 反応:12 継続移動力:4.375−3=1.375
知力: − 精神: − 頭脳: − 基本致傷力
HP: 180 MP: − FP: − 振り:2D−1 突き:1D
よけ: 6 耐斬り:65 受動防御:5
うけ: 9 耐刺し:65 大きさ:1
とめ: 9 耐叩き:45 重さ:122.5kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
ターン2回行動、二刀流技能所持、通常3回攻撃、全力5回攻撃
シミター(×2)
重さ1.5、HP150、切り2D、刺し1D−1、リーチ1、レベル13
グレートシャムシール
重さ2.8、HP300、切り2D+2、刺し1D+1、リーチ2、レベル14
尻尾
叩き1D、リーチ近/1、レベル11
オープンヘルム(木)、ゴーンとレット+グラブ(木)×2、厚手チュニック、
厚手ジャケット、鉄スケイルメイル、スカートアーマー(木)、青銅ラージシールド
*)盾は普段背中に背負っている
ゾンビ化したディシャーヤ。生前に比べて攻撃力が上昇し、その
代わり命中率が落ちている。意志を持たず、ナスターシャの命令を
忠実に実行。即ち、もはやナスターシャの下僕そのものである。
この後、一行はナスターシャの“国土”内にある離れの休憩所で
体力を回復させることに。
で、次の日の朝、ナスターシャがアンデッドたち(当然ゾンビと
化したディシャーヤの姿も)を連れて迎えに来る。
そして、スケちゃんの籠の中には少数だが、真珠草が。
「そ、その、決して感謝の印だとか、そういわけでは・・・いや、
その・・・あ、ありがとう。此度は真に助かったわ。わらわの、
精一杯のお詫びじゃ、受け取ってくれると・・・嬉しいぞ」
そういうわけで、一行はこの後ヘロヘロになりながらもギスライ
まで辿り付いて、錬金術師ライリーに真珠草を届けて、一件落着。
報酬と経験点を分配してシナリオ終了。
結局ベスト演技賞は投票の結果ヴォルフに。
・・・死んでなければディシャーヤだったかもなぁ、という声も
チラホラ。ってか、アンギス、超絶強かったんだけどなぁ・・・。
でも、死んだおかげで「バランス破壊するくらいの強さじゃない」
ということが実証され・・・た?w
ってなわけで、このセッションはこれで幕引き。
かなりの長時間に渡り、全員へとへとになりましたとさ。
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SessionDigest#1(12/23/06)(前)┃Rv'Lct┃(次)
SessionDigest#3(01/13/06)>