中国は明の時代。
数々の海賊徒党がその沿岸を荒らし回り、倭寇と総称され恐れられていた。
初期の倭寇は南北朝、室町時代の日本人がそのほとんどを占めていたが、戦国時代以降
は総数10に対し真倭(本当の日本人)が3、それ以外、即ち中国人や朝鮮人、出自不詳
の者などが7であるとされている。
ある時、お互いに反目しあう二つの徒党があった。
彼らはそれぞれ日本海に浮かぶ小さな名も無き島(便宜的にA島、B島と呼称する)を
根城としていた。A島の党は薩摩を治める島津氏の後ろ楯を得ており、中国の裏社会とも
通じていたため、海賊としての活動以外にも密貿易などで利益を得ていた。反面、B島の
賊は完全な無頼漢の集まりで、島そのものがもたらす僅かな自然の恵みを除いては、略奪
以外に生きる糧を得る術は無かった。
物量で勝るA島と個々の武力で勝るB島、両者の実力は伯仲しており、時々互いの島に
攻め寄せては戦いを繰り返していたが、なかなか決着がつかなかった。
B島の賊を率いる首領は3人いた。
武芸に秀でた日本の落ち武者、双節棍を得物とする中国の流れ者、そして総大将の冷徹
な知恵者である。特に知恵者の統率力は抜群で、物量で劣るB島がA島に抗戦出来ている
のは彼の神算鬼謀によるところが大きい。
ある時、知恵者はA島を滅ぼす鬼策を思いついた。
これまで両者の戦いは海戦がほとんどで、互いの島に上陸出来たとしてもそれは上陸隊
と守備隊との戦いとなる。即ち、互いの軍を打ち負かすことが目的だった。
「俺たちゃ賊で、軍じゃない。そもそも、まともに奴らの相手をする必要はない」
知恵者は、こう言った。
「賊なら、賊らしくやればいいだけの話だ。略奪こそが、我らのやり方よ」
「今までも、上陸出来た時は略奪を行ってきたではござらぬか」
落ち武者が言った。
「今までは、戦いのついで、だった。今度は違う。ハナッから略奪狙いよ」
知恵者が得意げに舌なめずりした。
「女子供と老人だ。やつらを奪い、殺すのが目的で攻め込むのよ」
「しかし、そうは簡単に行くまい。奴らの守備隊はどうするんだずぇ」
流れ者が疑問を口にすると、知恵者は満面の笑みで説明を始めた。
「掎角の計だよ。いつも通り、奴らに海戦を挑む。すると奴らも軍を出してくる。その
隙に島の裏側から少数の手下を忍び込ませ、村落にいる女子供と老人を手に掛ける」
「注意をひきつけている隙に村を襲うのか。だが、村を守備する者がいるだろう」
流れ者の抗弁に、知恵者は意地の悪い笑みを見せた。
「だから、掎角の計だと言っておろう。村を襲う部隊を二手にわけ、交互に襲わせる。
守備隊が片方へ集中したら、もう片方を裏から出して最初のを引っ込める。守備隊とは、
極力戦わない。こちらの狙いはあくまでも弱き者どもなのよ」
「なるほど掎角は上陸部隊のことだったのか。だが、そうなると、海戦部隊と上陸部隊
二つ、全部で三つに戦力を分けなければならない。一つでも失敗すると逆に俺らがヤバく
なるずぇ。もともと数ではこちらが負けてることを忘れるな」
流れ者が冷静に意見を述べた。
「こちらは敵をまともに相手にしないと言っただろう。下手に突撃するなら間違いなく
全滅だろうが、少し戦っては逃げるのを繰り返して相手の疲弊を待つ作戦なのよ。それに
上陸部隊の目標は弱者どもなんだから、人数は最小限でいい。むしろ、海戦を挑む人数を
増やして、いかにもこちらが本気だと見せかけるのが大事なのよ」
「・・・気に入らんな」
落ち武者が吐き捨てた。
「女子供を手に掛けるのは拙者には出来ぬ。この策、賛同できるものではござらぬ」
そう言うと、落ち武者は部屋を出ていこうとした。
その背後目掛けて、知恵者が短刀を投げつけた。
ーーー居合い一閃、落ち武者はそれを弾き飛ばした!
「これを以って拙者、この賽を抜けさせていただく」
「落ち武者、裏切るつもりか」
出口に回りこんだ流れ者が問い正した。
「安心されよ、知恵者には今までの恩義もあるゆえ、そのつもりはござらぬ。拙者は、
ただ賽を抜けて傭兵稼業に戻るだけの所存。今まで如何なる悪辣な計にも従って参り申し
たが、もはや知恵者には付いていけぬ」
「・・・脱退は許さねぇ。どうしてもと言うなら、死んでもらおう」
知恵者は冷徹に言い放った。
「なれば、血路を切り開くのみ」
「待て。如何にお主とて、俺ら全員を倒していくのはムリだずぇ」
「・・・流れ者。友よ、お主はどうなのだ。女子供を狙うなど、見下げ果てた計略に、
お主は賛同するのか?」
「誇り、倫理、そういったものは、賊に成り下がった瞬間捨ててきたずぇ。A島の連中
を倒さねば、俺らに明日は無い。それに、A島の連中には今まで仲間を沢山殺されてきた
恨みもあるずぇ。そう、あの島には殺された俺の弟の骸も眠ってる。俺は奴らに復讐する
ために、ここにいるんだずぇ」
「・・・引けぬのはお互い様、か。是非も無し。ならばせめて、友であるお主に拙者の
首を取って頂きたい」
「わかったずぇ。あの世で会ったら、仲良くやろうや。最後に言い残すことは?」
「・・・日の本で生まれし者、立派に戦い祖国に殉じた者は靖国に集うと言うが、悔恨
のうちに死を迎えると、その魂は富士の山麓に集うとも言う。A島の者たちは、ほとんど
日の本から来た者達。計略成功の暁には、富士の方角に向かって供養奉ってくれ」
「なんだかおっかねぇ話だずぇ。わかった、そのようにする」
こうして、落ち武者は流れ者に討たれ、知恵者の作戦が実行された。
落ち武者の言葉に感じるものがあった流れ者は上陸部隊には参加せず、海戦部隊の指揮
を願い出て、時間稼ぎの任務を見事に果たした。
結果、生活を裏で支える女子供を殺され続けたA島は遂にB島に屈した。
そして、数百年の時がすぎた。
・・・魔王の親父様はある日、箱根山中で禍々しい瘴気に当てられ、急病に伏した。
激しい熱にうなされる最中、流れ者だった前世の記憶を夢の中で見出し、あの落ち武者
が夢枕に立って謎の病気の原因が未だに現世にしがみつき漂流を続けるA島の者達の魂が
箱根で親父様を見つけ、取り憑いたためであると言った。
しかし、殺人者であった前世の業を人助けをする医者として贖罪している親父様の有様
を知る落ち武者はかつての友への加勢を誓い、今なおA島の亡霊を成仏させるように働き
かけているのだと言う。
そんな親父様の車には、今でも一振りの古い双節棍が置いてある。なんでも若かりし頃
に譲り受けたものだと言うのだが、鋼の芯が通ったその凶器は、一体何時、どこから来た
ものなのだろうか。
数百年を経て、永き恨みの因果が正の方向へ昇華しようとしている。
以上、親父様が見た夢をもとに色々と余計な脚色をしてみたテストw
とどのつまりはオカルトな話ですが、まぁ、こういうこともあるもんですなぁ。
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新宿での用事を終え、自転車で親父様の病院へ向かう途中、ちょいと池袋BSGに立ち
寄ってみたテスト。ここでDP835万を出すも、かろうじて10位以内。つーか1位が
860万とか、やっぱりここのスコアは凄いや。で、もう片方の筐体では800万を少し
超えるくらいのスコアを出したが、これも10位以内。ボーダーが違うのは画質や反応の
せいかもしれません。確かに反応が少々悪い(それでも結構良い方だが)台があった。
GIGOで1回種の野良乱入をしてみた。相方フリーダム、俺ザク。相手はストフリと
ムラサメだったよーな。見事勝利。連ジDXでは突撃屋な俺だが、基本的にサポート役に
回った方が勝率高いのは種でも一緒、か。う〜んw
敵ストフリにトドメを刺せたのが一番嬉しいかも☆
夜は夜とて。
カノレーアたんが帰ってきた!わーいわーい!
久々に一緒に種ったが・・・アッシュ面白いよアッシュ。
アイマスは幻想メガ☆ラバを少し進めた程度。1節3ボム遊びとかw
で、このユニットも量産型200万になりましたとさ♪