歴史の闇、パート2
かなり久々の、脳内おっきageである。
このカテゴリーが存在していたこと自体を憶えている方は、もはや
そう多くはあるまい。ましてや、以前「歴史の闇」という駄文記事を
書いたのを憶えている方は、もうほとんどおられるまい。まだ20代
の頃に書いた稚拙な雑文だが、今回敢えて再び皆様にご紹介したい。
チャンプ的脳内おっきage♪ #23
「歴史の闇」
http://zenon.jugem.cc/?eid=2833
さて今回、短い内容ながらもまた一つ「歴史の闇」を紹介したい。
前回同様この話は事実かも知れないし、あるいは単なる俺の妄想かも
知れない。しかし俺は敢えてこの与太話を当ブログという電子の海の
片隅に埋め込んで置きたいと思うものである。
まず、以下のニュースをご覧頂きたい:
清朝最後の王女、愛新覚羅顕キさん死去
「東洋のマタハリ」川島芳子の妹
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/140526/chn14052620280010-n1.htm
産経ニュースということで、上記の記事は勿論事実であり、彼女の
死去を以って清王朝の王室はこれで断絶したと言える。
少なくとも、公式の「歴史」においては、今年が清王朝王族絶滅の
年であるということだ。僭越ながら、亡くなられた方のご冥福を祈祷
申し上げたい。
・・・しかし、実は傍流ながらも清王朝の王室は途絶えておらず、
その血脈が台湾で受け継がれているのだ、と書いた場合、これを信用
する方は果たしておられるだろうか。
・・・かつて清王朝に「八旗」と呼ばれるものがあった。
Wikiペディアの説明が簡潔なので引用すると:
「清の始祖であるヌルハチが、満洲人の前身である女真を統一する
過程で女真固有の社会組織を「旗」と呼ばれる軍事集団として編成、
掌握したことに始まる」
・・・というものだ。
その内訳は、最初は黄旗、白旗、红旗、蓝旗の4つだったが、後に
正黄・鑲黄・正白・鑲白・正紅・鑲紅・正藍・鑲藍の8つに増加し、
以って「八旗」と呼称された。中でもとりわけ黄旗に属する者は王族
として知られている。
清王朝滅亡の際、ラストエンペラー愛新覚羅溥儀は日本に庇護され
傀儡王朝である満州国を立てるが、後に満州国も無くなり身柄を中国
に引き渡されて晩年まで過ごしたのは歴史に書いてある通りである。
しかし、全ての王族が彼と共に中国に渡ったわけでは無かった。
中には、中国東北地方を中心とした動乱を避けて台湾に渡った者も
居たのだ。傍流ながら「黄」姓を名乗ったその一家は、最後に一人の
女性を残した。
「黄」とは、即ち八旗の「黄」に由来すると思われる。
この女性の両親は早々に亡くなり、若くして天涯孤独となった最後
の黄氏は出家することとなった。
その際、彼女は一族に代々仕えてきたとある年老いた女性侍従から
歴代の清朝皇帝の名前が記された数々の細長い証書を渡され、これは
清朝の王族の証であり、その血を引く者が末代まで秘匿し守り抜いて
いかねばならぬものだと言われたという。
以降、彼女はその証書を祖先の依代としてその菩提を弔い続ける。
後に黄氏は還俗し、一般の男性と結婚して子を設けるが、依然証書を
肌身離さず持ち歩き、絶えず読経を続けて既に歴史の彼方へと去りし
一族の供養としているという。
どうやら黄氏はこの証書を下の代へ受け継がせる気は無いそうで、
自らを王族最後の一人として密かに墓まで持って行く覚悟だそうだ。
・・・以上が今回紹介したい与太話である。
実はこの黄氏、中々にエピソードの多い人物で、例えば出家年次が
古い事から還俗した今でも台湾佛教界では長老の一人として遇されて
居るだとか、若い頃台湾独立運動に身を投じて政治の世界にも今なお
太いパイプを持っているだとか(実際、李登輝元総統とは電話一本で
いつでも会えるそうだ)、その夫と共に立ち上げた会社が今では台湾
で5本指に入る大手ゼネコンだとか(リーマンショックで大損したが
何とか立ち直っているそうだ)、語り出すとどんどん常人場馴れした
話が出てくる凄い人間である。
そして実は血のつながりこそ無いが、俺とも密接な関係を持つ人物
である、なんて書いたら皆様はこの与太話を信じるだろうか。または
単なるホラ話として受け止められるだろうか。勿論、まるで嘘八百の
中に一滴の真実を垂らしているかのような、ホラ話の王道を地で行く
体裁で書いているわけだが、受け止め方は当然自由である。
あるいは、彼女は王族ではなく、単に王族に養育されていた孤児で
あり、彼女が一族に長年仕えてきた侍従というのが実は王族だった、
それを隠しつつ、しかし彼女が可愛がっていた俺のため何かしら王族
の証みたいなものを伝えて置きたかった、なんて邪推すると、如何。
ともかく、清朝の血筋は実は台湾にも伝えられていた、というのが
今回俺が「歴史の闇」として記しておきたいことである。
信じるか否かは、皆様次第としておこう。